有能感の欲求 できるようになりたい

有能感の欲求 できるようになりたい

自律性があれば、ストレスも減る

内発的動機付け、内側からのモチベーションは、自律性・有能感・関係性に対する欲求が満たされると起こりやすい。

 

根気よく努力するためには、自発的にやらないと続かない。

 

誰かに命令されたり強制されて、さらに監視されてる状態では、やる気を求められても出てこない。

 

自分でやろうと思ってプランを立て、そしてそれを実行する。

 

これができる状態であれば、目標達成への近道になる。

 

そして自律性の欲求が満たされるなら、仕事に対する取り組み方も変わる。

 

いわゆる「裁量権(さいりょうけん)」というヤツで、仕事内容と納期だけ決められて、あとは自分のやり方でやれるなら、自分のペースで、自分のスケジュールで、自発的に仕事を進めることができる。

 

たとえばロンドンの公務員を対象に、仕事内容と健康について、数十年にわたる大規模な調査が行われている。

 

(ホワイトホール研究、他)これによると、責任を問われて、ストレスが多いはずの管理職の方が、責任を問われない下っ端の公務員より、健康状態が良いことが分かった。

 

死亡率も、上位の公務員に比べて、下位の公務員は2倍以上高かったという。

 

管理職は、責任は問われるけれど、仕事のやり方に自由度や裁量権があって、それなりにやりがいを感じる地位らしい。

 

なので重責から受けるストレスよりも、自発的に行動できる環境の方が、健康には良かったと言うことらしい。

 

逆に下っ端の公務員は、菓子をつまんだりタバコを吸ったりはできるが、裁量権があまり無く、定められた仕事を、ただ黙々とこなすだけの毎日だ。

 

こういう生活はストレスが大きく、それで健康を害するらしい。

 

公務員の最上級レベルでは、さすがにストレスが強すぎるのか、脳梗塞や心疾患などが目立つが、上位デシルと下位デシルの平均値では、上級公務員の方が健康だったという。

 

そこで「仕事要求度(責任ストレス)−裁量度」が、健康や寿命に影響を与えるファクターだと考えられている。

 

自律性を重んじるというのは、同時に責任も背負うわけだけれど、それでもストレスが少ないわけだな。

 



有能感の欲求 できるようになりたい

自発的な行動を引き出す内因性モチベーションは、自律性・有能感・関係性の欲求を満たすことができれば高まるという。

 

この2番目の有能感とは「自分には能力が有る」とか、「自分ならできる」と感じることだ。

 

そして有能感の欲求とは、「できるようになりたい」ってことだ。

 

自己評価(自尊心)には、自己愛性評価と能力性評価という2つの方向があるわけだが、後者の能力性評価に関係がある。

 

成長したり、能力が身につくことで「自分はできる」と感じられると、自己評価が上がる。

 

なので、成長できると感じる仕事には、内発的モチベーションが起こり、積極的に仕事に取り組められるらしい。

 

仕事が「やらされているモノ」や「やらなければならないもの」から、「知識を得るためにやっているモノ」とか「技能を磨くためにやっている作業」などと言ったように、意味が変わるらしい。

 

たとえば身体を鍛えたい人だとか、武道を極めたいと思っている人は、消防士をやってたり目指していたりする。

 

普通の仕事であれば、仕事の合間に身体を鍛えていたら、何をやっているんだと怒られかねないが、消防士なら身体を鍛えるのは仕事だし。

 

こういう風に、職務に付随して、自分の技能が磨けるなら、安月給でも熱心に働けるわけだ。

 


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