自己決定理論 内発的動機付けが成功の近道

自己決定理論 内発的動機付けが成功の近道

やる気の引き出し方、動機付けとは

やる気を引き出すことを「動機付け(motivation)」という。

 

動機付けというのは、一般的には、企業が従業員を働かせるための、様々な「仕掛け」のことを言う。

 

たとえば高い報酬を用意したり、出来高に応じた報奨を与えたり、裁量権がある地位を与えたり、などといったことだ。

 

これらは「アメとムチ」のアメに当たる。

 

一方、成績や仕事ぶりが悪ければ、ボーナスを減らしたり、罰金を科したり、責任のある地位から外したり、クビという処置も用意されている。

 

これらはムチって事だな。

 

こういう風に、結果を出せば報いるし、結果が悪ければ、報いないというように、ハッキリした条件や契約によって、やる気を引き出すわけだ。

 

これは本人が決めるものではなく、他人が決めている動機付けなので、「外発的動機付け」とか、「外因性動機付け」と呼ぶ(Extrinsic motivation)。

 

一方、誰に強制されるわけでもなく、自分で何かをやり始めることもある。

 

例えば子供がモノを作ったり、自分で物語やルールを作って、それで熱心に遊ぶというような行動だ。

 

犬や猫の子供などは、何が楽しいのか分からないが、部屋中を駆け回っていたりするが、ああいう行動は人間にも起こる。

 

これは周囲の者が働きかけて、行動を起こさせているわけではなく、本人が自発的に行っていることだ。

 

こういう風に自発的に、やる気を出すような場合を、内発的動機付けだとか、内因性動機付けと呼ぶ。

 

(Intrinsic motivation)内発的動機付けは、報奨のあるなしにかかわらず、根気よく努力を続ける要因なので、目標達成には重要な要素だ。

 



デシ&ライアンの自己決定理論とは

仕事でも、仕事でなくても、熱心に何かをやっている人というのがいる。

 

こういう人は自分自身の欲求によって、その作業を根気よく行っている。

 

こういう自発的な「やる気」のことを、「内発的動機付け」という。

 

内発的動機付けがあると、努力や根気が続くから、目標達成の近道になる。

 

この内発的動機付けについて、多くの心理学者から支持されているのが、エドワード・デシとリチャード・ライアン(E. L. Deci & R. M. Ryan)の、「自己決定理論」だ。

 

デシ&ライアンは、人間が自発的に努力を続けるには、

  • 自律性の欲求
  • 有能感の欲求
  • 関係性の欲求
という三つの欲求を満たすことが重要な要件だとした。

 

自律性の欲求とは、自分で選べる、決められるということだ。

 

誰かに強制されて嫌々やるのではなく、自分でやろうと思って始め、終わりも自分で決める。

 

有能感の欲求とは、自分はできる、能力があると感じる事への欲求だ。

 

勉強することで知識を増やす、練習することで技能を伸ばす、そして人間として成長することを目指す。

 

最後の関係性の欲求とは、他人と互いに尊重し合える関係を結びたいという欲求だ。

 

他人から認められ、なおかつその相手を認める。

 

こういう関係は、自己評価を安定させる。

 

こういう欲求を満たすために、多くの人は自発的に行動するのだという。

 


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