受験難民 フィードバックを生かせず彷徨う

受験難民 フィードバックを生かせず彷徨う

中学受験難民とは

学習塾業界では、中学受験難民という言葉がある。

 

中学受験をしようと子供を塾にやるのだが成績が良くなく、いろんな塾を転々とする。

 

そんな生徒と親のことだ。

 

中学受験の指南本などでは、半年やってダメなら、塾を換えろなんていう話が、載っていたりするので、それを信じて転々とするらしい。

 

個別指導塾で教えていると、何人もこういう生徒が来る。

 

というのもこういう生徒は、学校や塾の集団指導授業に、殆どついて行けないからだ。

 

授業中でも、消し込むカスを作って、それを丸めて遊んでいたり、シャープペンシルやボールペンを、分解して遊んでいたりする。

 

個別指導で講師が隣に座っていても、気がついたらそういうことを始めている。

 

これは勉強という苦痛から逃げて、気を紛らわせる防衛機制(回避行動)だ。

 

できない自分を認めるのは、自己評価を下げるので苦痛だから、やらないという選択肢を採るらしい。

 

個別指導であれば、こういう状態でもタイミングを見計らって、「そろそろ勉強しよう」と言う風に言って、勉強に引き戻すこともできる。

 

しかし学校や進学塾の集団指導では、なかなかそういうわけにもいかない。

 

そしてテストをしてみたら、案の定、何にも答えられないと言うことが起こる。

 

偏差値35から40くらいの子供は、たいていこういう感じになっている。

 



言葉が読めないと、抽象概念が理解できない

中学受験で偏差値40くらいの生徒は、漢字や熟語などが読めない。

 

これでは、抽象的な言葉は、全く理解不能になる。

 

というのも人間の脳というのは、言葉を「音」として覚えているからだ。

 

習った言葉が読めなければ、音が頭の中に残ってないから、それを聞いても頭を素通りする。

 

頭の中にない音というのは雑音で、理解するどころじゃないのだ。

 

偏差値40未満の生徒で、他に共通するのは、小数や分数の計算がダメなことだ。

 

さらに単位あたりの量だとか、面積や体積などの単位や、速さや濃さの概念も理解できない。

 

メートルと、平方メートルと、立方メートルの区別もつかない。

 

長さというのは、子供でも直感的に理解できるが、面積や体積になると、もう抽象的な概念ってことらしい。

 

中学受験の場合は、ここにアールとか、リットルという単位も混ざってくるから、単位換算なんてもう無茶苦茶。

 

こういう抽象的な事を扱う単元は、小学校4年生くらいから始まるが、5年生以降は、抽象的な話が増える。

 

そのため、小学校6年生までの言葉を、ちゃんと読めない子供というのは、もう何が何だか分からない状態らしい。

 

そして消しゴムカスを丸めたり、シャープペンシルやボールペンを分解して、苦痛な時間をやり過ごすってことだな。

 

なのでこういう生徒に対しては、漢字の読みだけ頭に叩き込む

 

言葉がなければ概念もないので、休憩を挟みながら、何度も何度も反復練習させて、とにかく言葉の音を頭に教え込む。

 

これを家庭でやらなければ、いくら塾を替えても同じ結果になるだろう。

 

こういう子供は、毎日同じプリントを渡しても、毎日ちゃんと間違えてくれるしね。

 

昨日あれだけやり直させたというのに。

 


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