暗黙の理論 努力を否定すると行き詰まる

暗黙の理論 努力を否定すると行き詰まる

暗黙の理論 理由はよく分からないが信じている理屈

暗黙の理論(implicit theory)とは、人がそれぞれ持っている、その人なりの理屈のことだ。

 

たとえば、ある人は、自分の知能や性格、さらには運動能力などが、努力や方法によって、変えられると考えている。

 

また別の人は、自分の知能や性格、運動能力は、変えられないと思っている。

 

努力や方法次第で変えられると思うのを「成長理論」とか「増加理論」(incremental theory)という風に呼ぶ。

 

逆に努力しても今と変わらないという考えを、「実体理論」(entity theory)と呼ぶ。

 

成長理論を持っている人は、努力によって改善可能だと考えているので、どんな形であれ、努力を続けることができる。

 

自分が納得いくまで続けるし、休み休みでも努力を続けていく。

 

そのため、成功に辿り着きやすい。

 

一方、実体理論の持ち主は、努力しても今と変わらないと思っているので、難しいことには挑戦せず、容易いことだけしかやろうとしない

 

そのため、いつまでたっても能力が発達せず、難しいことは何もできないままになる。

 

こういう人というのは、決定論的な考えを持っていて、「才能がない人は、何をやってもムダ」だと思っていて、ムダな努力を馬鹿にする。

 

しかもこれは本気でそう思っていて、ムダな努力をしない自分は、賢いと思っている。

 



決定論者は、困っても現状を受け入れるしかない

暗黙の理論とは、人がそれぞれ持つ、自分なりの信念みたいなモノだ。

 

教育などでは素朴理論とか、素人理論などと呼ぶ場合もある。

 

素朴理論とは、生活の中から見つけた、非常にシンプルな理論のことで、素人理論とは、素人の考える理論だ。

 

たとえば「才能がない人は、努力してもムダだ」というような、独自理論を持っている人がいる。

 

一種の決定論で、結果はほとんど決まっていて、努力しようがしまいが、同じだという考えだ。

 

こういう独自の暗黙の理論を持っていると、努力すること自体にブレーキがかかる。

 

というのもこういうタイプの人は、「うまく行くかどうか分からないが、とにかくやってみよう」とは思わないからだ。

 

さらに困ったことには、「ムダな努力をしない自分は、頭が良い」と思っていたりするからだ。

 

ムダな努力をするヤツはバカだから、そんな努力をしない自分は頭が良いと思っている。

 

これは、悔し紛れの言い訳と言うより、本気でそう思っていると言うことらしい。

 

ところがこの実体理論では、現状が悪くてもそれを打破する術がない

 

実体理論の持ち主は、知能も性格も運動能力も、全て予め決まっていて、変えることができないと考えている。

 

なので困難にぶち当たると、戦うことも逃げることも、何もできない状態になってしまい、追い詰められていくだけになる。

 

成長理論の持ち主ならば、とにかくジタバタして糸口を探すが、現状を受け入れるしかなくなるのだ。

 

そして現状が受け入れられないとき、精神的に苦しくなり自殺を企てたり、逆に世界を壊すような行動に出たりする。

 


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