先のことは楽観視、間近なことは悲観視

先のことは楽観視、間近なことは悲観視

人間は、遠い未来に関しては、メリットばかり考える

何らかの目標に取り組む場合、実際にそれを実行すべき期限が、近いか遠いかで、行動が変わる。

 

たとえば東大に合格するとか、国立大学の医学部に合格すると言う目標を立てたとする。

 

この時点では、志望大学に合格すれば、何かすばらしいことがあるに違いないという未来ビジョン・将来像が描けている。

 

そのため、やる気が起こり、努力もできる。

 

ところが時間がたって、受験本番が少しずつ近づいてくると、目指す大学に合格するだけの学力が無くて、目標達成が難しいと気づき始める。

 

そして「あれ、なんでそんな高い目標を立てたのだろう」「なんで医学部に入ろうと思ったんだろう」などと、激しく後悔したりする。

 

受験であれば、志望校のランクを少し落とせば、合格すること自体はできるだろうが、それでは立てた目標を達成できておらず、本人的には失敗って事になる。

 

こういう風に我々は、遠い未来に関しては楽観的で、メリットばかり考えやすい

 

別の例を挙げると、都会育ちの人が、田舎暮らしや農業にあこがれて、田舎に引っ越したり農業を始めたりする。

 

田舎暮らしはのんびりしていて、住んでる人も優しいなんて、勝手に想像したりして、田舎暮らしを決めたりする。

 

しかし実際に田舎暮らしを始めたり、農業を始めてみると、虫は多いし、不便も多いし、人付き合いも難しく、デメリットばかり感じるようになる。

 

そして「なんで田舎や農業に憧れたんだろう」と言う風に後悔ばかりになったりする。

 



間近に迫ったことは、デメリットばかり考える

たとえば、簡単だが面白くない課題と、難しいが興味深い課題があったなら、人はどちらを選ぶだろう。

 

こういう設問があった場合、たいていの心理学者は、「場合による」としか答えられないという。

 

というのも人間は、少し遠い未来の目標には、メリットに関心を寄せて、楽観的な選択をしやすい。

 

逆に、間近に起こる出来事には、デメリットの方を考えて、悲観的な選択をしやすい。

 

つまり期限が近いか遠いかで、人間の選択は変わってしまうからだ。

 

実際に、この選択肢を与え、提出期限を2つ設定してみた実験がある。

 

課題のテキストを渡すのは、どちらも提出期限の1週間前だが、片方は来週提出、もう一方は2ヶ月後という風に設定した。

 

こういう選択肢を与えた場合、興味深い宿題を選ぶ割合が高かったのは、提出期限を2ヶ月後にした方だったという。

 

提出期限が少し遠い未来であれば、「何とかなるだろう」と楽観的に考えて、興味本位で選ぶ学生が多かったらしい。

 

一方、来週を提出期限にした場合、興味深い宿題を選ぶ割合が減り、簡単な宿題を選ぶ学生が多かったという。

 

提出期限が間近に迫っていると、現実的に間に合うかどうかを考えて、難易度で選んだと言うことらしい。

 

目先の未来に関しては、悲観的でデメリットばかり考えやすいわけだ。

 


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